時雨の携帯に電話がかかってきた。
「はい、情報屋『reverse side』です。」
「あれ?おかしい……。」
「何がおかしいんですか?」
「いや、さっき時雨さんの携帯の着メロを『ラジオ体操第二』にしたハズなのに…。」
「…また作ったんですか?」
「うん。」
その返事を聞いて本当に暇人だ…と赤屍は思った。
「はい、わかりました。それでは…。」
時雨が電話を切る。
「…紘季クン、時雨さんは…。」
「「携帯2つ持ってますから。」」
見事なまでに同時に言う時雨と赤屍。
「えっ、ウソ!?」
「ホントだって。ほら、『reverse side』専用と個人用。紘季は個人用を変えたんでしょ。」
時雨がまったく同じ携帯を取り出す。(ちなみにどちらもストラップはついてない。)
「…どう違うの?」
「ちょっとした傷だから見分けられる人は少ないんじゃない?」
「…盲点だった…!!」
「…っていうか、わざわざ作るかよ…。」
「同感ですね。」
03.05.22up
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