「こんばんはv」
「何故あなたがここにいるんですか。」
「いたっていいじゃないですか!」
中性的な顔立ちは麗人の部類。風に靡く漆黒の髪。銀色の瞳は不思議なモノを湛えている。
そして、それに似つかぬどこか外れた言動。
紛れもなく彼女は先日赤屍が某オープンカフェで出くわした鳴神久楼と名乗る理解を超えた人物だった。
「情報屋ではなかったのですか?」
これは運び屋がすることでしょう、と赤屍が続ける。
「つい先日店舗拡大しまして…。」
「個人営業ではないのですか。」
「よろず屋になりました。本業は燕雀探偵社の探偵助手ですが。」
「何気に宣伝してませんか…?」
「宣伝してますね。」
「今回は降りさせていただき…「却下v」
「あなたに却下される筋合いはありませんよ。」
「そうじゃなきゃなんのために経営拡大したんだか…。」
「何をしたかったんですか。」
「ちょっと観察を…。」
「しなくて結構です。」
「許可されなくても勝手にさせていただこうかと。」
「『観察』とは……鏡クンのご親戚ですか?」
「誰それ。」
「無限城の住人ですよ。」
「存じないんで似たもの同士ってことで……。」
「いい加減にしていただきた……。」
「はいはい。夫婦漫才なんてやってないで行くわよ。」
延々と続きそうな2人にストップをかける卑弥呼。
既に馬車はエンジンをいれていた。
(ずっと書き忘れていたが、今回は例のドリームチーム+クロウで結成されている。)
「…夫婦じゃないんですけど。」
「ましてや漫才などではないのですが。」
卑弥呼に引っ張られながらトラックに乗り込むクロウと赤屍が同時に訂正する。
「どうでもいいわよそんなの!そんなことより仕事よ、仕事!!」
「私にはウトガルドがいるのに…。」
「そのウトガルドという方が可哀相ですね。」
「赤屍氏何気にヒドイね…。ってゆうか別にそんな仲でもないし。」
「何のために出てきたんですか、そのウトガルドをいう方は。」
「いい加減にしなさいよ!!!」
結構前から放置中。案外書き始めたら早そうな…。
2004年8月中
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