「それは普通であれば、の話ですよ。私が考えたのは『第7の可能性』…」
「第7って…サイコロなんだから絶対的に1から6までのどれかが出るに決まってるじゃない」
「もしかして角っちょのとこで立つとか?」
「そりゃねェだろ…」
お構いなしに拾い上げた指を離しサイコロを落とす時雨。
床に接触したサイコロはパキッと小さな音を立てて2つに割れ、弾け飛んだ。
「!」
「なんらかのアクシデントにより出た目がわからない…それが私の考えた『第7の可能性』です。
もし低い場所から転がしたら蛮さんが殴った銀次さんが蹴飛ばしてしまったりしたかもしれない。
おまけに割られてしまったからにはこの先の私の行き先を決める事は出来ない。
6人とも違えば、ヘヴンさんともまた違う…それが私の『有るべき未来』、というわけでしょう。」
「…お前は、これからどうするんだよ」
「私なりに動いてみますよ」
それだけ言って、時雨はその場に座り込みノートパソコンを取り出した。


中途半端にここだけ思いついた。

2004年10月中


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