「本当に大丈夫なのか?白柚殿」
「うん?大丈夫大丈夫!今はこうしてなついてくれてるし。ねぇ、清麿君!」
「は、はぁ…」
「確かに血ダラダラだったのに今はなついてるけど」
「人類皆友達ってね。ねぇ、清麿君!」
「いや、ウマゴンは人類ではないと…」
というか何故話すたびに話を振ってくるんだ、この人は。
白柚さんは朱都の言っていたとおり女顔だった。
そして今は…ウマゴンに顔をなめられている。
さっきは最初の頃のオレや朱都みたいに噛まれたのに、だ。
「で、荷物はどうしたらいい?」
「とりあえず清麿の部屋じゃない?」
「そうだな」
朱都の部屋は搬入不可だしな。
「えー、俺寝るなら朱都とがいい…」
その言葉にオレは飲んでいた茶を噴出しそうになった。
「べっ、別に今とりあえず荷物を置くだけなんですから!」
「別に変なコトするわけじゃないんだから大丈夫だって!」
そういう白柚さんの目は誰がどう見ても笑っている。
「別にちょっと成長したかなーって確認するだけだから!」
「それがダメなんじゃないですか!」
「清麿、遊ばれてる」
!
「いったい何を確認するのだ?」
「うーん、ガッシュ君にはちょ〜っと早いかな〜」
「ウヌゥ、知りたいのだ!」
「じゃあ特別に「ガッシュ、早く風呂に入ってこないとカマキリジョーが始まっちまうぞ!」
オレは慌てて白柚さんの口をふさいだ。
「本当なのだ!行くぞウマゴン!」
「メルメルメ〜!」
またもドタドタと廊下を走っていくガッシュとウマゴン。危ないところだった…。
「…白柚兄、なんて言おうとしてたの?」
「うん?秘密v」
「………」
「とりあえず廊下に出しっぱなしは邪魔だから運んだら?」
「朱都は?」
「部屋で本読む」
朱都についていこうとした白柚さんをオレは阻止した。
台風の目四条白柚。実はもうちょっと書いてあるけどキリよく。
2004年11月中
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