「えーと、それでどこまで進んでるの?」
それくらいあらかじめ聞いておいて下さい。
そう思った時には白柚さんは既に水野にノートを見せてもらっていた。
「うーん…これじゃちょっとわからないかな…特に書き留めることはなかったってくらいだし」
またか、水野。
「誰かまともにノート取ってる人いない?」
その後も中山や岩島のノートを見たがロクなことは書かれてなかったようで、話を聞いていないようで聞いている朱都から前にやった部分の詳細を聞いていた。
「丁度江戸幕府が潰れるとこらへんね…俺この辺やってた頃日本にいたっけな…」
ある意味遠山先生より心配だ。
こうして不安を抱えたまま授業が始まったが、内容は教科書に出てくる部分しか出てこない。遠山先生より良心的と言えるだろう。
「それ、白柚兄が教科書に書いてある以上のことを知らないからだよ」
オレもそう思うけどな。
「こら、そういうことは考えない!」
「何がいけないのかわからないけどとにかくいけないのだー!」
「メルメルメー!」
そう思ったら朱都と一緒に白柚さんに頭を軽くたたかれた。(オレの方は教科書つきだった)


今更だが、楓藤があまりに歴史が苦手すぎるというワナがあった。(………)
うちのサイトの人々って歴史得意な人が少なさそうだ。(特に日本史)まだ続いたりする。

2005年3月中


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