きっと最初って大事なんだと思う 2
「みんな〜、今日から入ってもらうことになったパー子ちゃんとマヤ子ちゃんよ」
そして俺(と坂田)は強制連行されてオカマとして働くことになった。俺のやり場に困った怒りは坂田の足に向けられた。
「紅月、痛いから。憎しみこもってて痛いから」
「いやだ〜、カ〜ワ〜イ〜イ〜。何、パー子って?」
「次お前実験台な」
「天然パーマのパー子よ」
「すみません、お願いですからそれは止めて下さい」
「こっちのおなか抑えたセクシーなマヤ子ちゃんは?」
「丁度脱毛剤の依頼があったからそれの実験台な」
「まるでやる気がなさそうな子だからよ」
「マジで?!っていうかそんなモンまで作ってんのォォ?!」
「当たり前だろーが」
両方に返すつもりで俺は言った。しかも名前はマダオと同じようなノリかよ。
「じゃあ氷零はどうだ?」
「俺を殺す気か坂田」
そんなことしたら無条件で凍死だ。
「ちょっとォ、ママ〜勘弁してよ〜。私の客取られちゃうわ〜」
「スミマセン、おなか痛いんで早退しまーす」
「俺も」
「逃げられないわよ〜」
ナントカ西郷に頭をつかまれた。いや、ホントに腹切ったから俺。除草剤の所為で炎症起こしてるし。
「かぶき町で生きてくってことがどういうことかアンタ達に教えてやるよ」
「いえもう知ってますから、住んでるんで」
「俺これでも昔この辺で麻薬捜査やってたんで知ってますから」
「アンタ達が化け物呼ばわりしたオカマ達がどれ程気高く生きているか教えてやるよ」
「いや、もうホント勘弁して下さい。一応僕主人公なんで」
「俺も怖い嫁と可愛い娘がいるんで勘弁して下さい」
「オラ、新入りにオカマ道叩き込んでやんな!」
ナントカ西郷に突き飛ばされて倒れそうになったところをなんとか持ちこたえる。
そして顔をあげたとこには、ここにいる中じゃ女物の着物を最も違和感なく着てる人物。
「何やってんだヅラ」
「ヅラじゃない。ヅラ子だ」
攘夷浪士、桂小太郎だった。
こういう場合独り身と妻子持ちどっちの方が立場悪くなるのだろうか。この2人の場合だと矢城氏の方が窮地に立たされそうですが。(奥方によって)
銀魂って字多いですね。このペースで全部やるのかこれ。こういう大きいネタがない限りちょっとしたものの方が増えそう。(とりあえず娘の比率をもう少し上げたい)
2006年9月中
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