私から貴様に死刑宣告

「…あんたがタナス公オリヴァーか。これは確かに勘違い野郎だ」
「ぬぅ?お前は神に仕える者か?」
「悪いけど汚いおっさんに教える身分なんて持ってないんだ、俺は」
「こっ、この私を汚いだと!?」
「まあ所詮金蔓の1人だし?財布はたくさんあるから消えたところでマイナスもなければプラスもないし」
「私が金蔓……?」
「今首から提げてるルビーはデイン産。右手の小指のはベグニオンの彫刻家マルセルの作品。中指のはかつてクリミアの大貴族に秘宝として祀られてたもの。人差し指のは」
「まっ、待て!どうしてそれを知ってるんだ!」
「『収集家』の売る品は『賊狩り』が狩った賊が盗んだ盗品と完全一致している。それを知っているのは今3人になったわけだけど…すぐに2人に戻るから、ま、いいよね。俺は困らない」
「わっ、私は賊なんぞではないぞ!」
「知った事か。俺にとっちゃお前も単なる生物に過ぎないんだから同じもんだろうが」


単なる宝石マニアだから知っていたという可能性も普通にある人ですが、今回はそうではない。
論理が滅茶苦茶だけどいっそ生物と認識されてるだけマシかもしれない。リザイア効果だと思います。ある意味ネウロより厳しい。
メフィは滅茶苦茶やってても帳尻合わせがうまいから大概なんとかなる。というかなんとかならない程滅茶苦茶にはしない。
実はこのお題は中身をどうしようか迷ってたんだけどこんな形でどうにかなるとは。

2006年10月中


back