何事も程目が肝心です

「マーク殿!」
「…エリウッドか。何かあったか?」
「いえ、一つ気になる事があって」
「気になる事?」
「はい、僕は以前リンディスからマーク殿はサカの食文化を堪能するために旅立ったと聞いていたのですが、マーク殿はリキアにいました。何かあったのですか?」
「ああ、閉め出されたんだ」
「閉め出された…?一体どういう事ですか?」
「サカは遊牧民族の土地だ。その為に大きな街はそう多くない。その上に仲間を大切にする気質だからか、最大の都市であるブルガルで閉め出されたら他の街でも同じ扱いになるようだ」
「何故閉め出されてしまったのですか?」
「一言で言うなら食い過ぎだな。正確に言うならサカ中の食堂から立ち入り禁止になってしまったというのが正しい」


そしてタイトルへ。お題の中でも割と綺麗に進んだ感じ。(タイトルへ)一日店開けられなくなるくらい食べりゃ閉め出されるのは当たり前だ。(ある意味職人芸だけど)
フードファイトの方も強すぎて何軒かやったらすぐに「馬に乗った魔道士には気をつけろ」とかなったんじゃないかと。尋常じゃないから。
こうして資金源がサカで絶たれたマーク(エリウッド・ヘクトル編では自分から名乗ったから仮はつけない方向で)はやむなくリキアへと向かったのでした。エトルリアにしなかった理由は特にないと思う。
これに関してマークは「サカは協調性が高いから仕方ないかもしれん」と言ったとか言ってないとか。食べ過ぎなければいいだけなのに…リキアに入ってからは気をつけたようですが。

2007年1月中


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