邪魅なんか微かにネタバレ(ご注意下さい)
「榎木津さん」
「帰るぞ、一条君」
「わかりました」
合流した二人は並んで道を歩く。
「云ったんですか」
「云った」
「そうですか」
歩きながら一条は腕や背筋を伸ばす。
「持ってた瓶はどうしてましたか」
「知らないよ」
「使ってないならそれでいいです」
最後に欠伸をして、出遅れた足を速める。
「どうでもいいですが、私もあの人は好きにはなれません」
私の知る人達が辛そうでしたから。
一条はそう云った。
「思わず拾ったペインティングナイフを投げてしまいました」
書いた順番は『夢と現の狭間の声』が先。この人はどうにもツッコミどころのある行動が得意だ。
昔から知ってる人の大半はほったらかすからツッコミは(比較的)若い人達が中心。でも関先生はきっとツッコミ。つまるところツッコミがいないんですよ今月拍手にしたやつ。
2007年1月中
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