第一次桜蘭冷戦
「弦間、お前も白組だそうだな。リストを渡しておくから今日から相手に注意しろ」
「お前何言ってんの?そもそも俺が出ないって事わかってる?いつものように『使ってるつもり』?これまではたまたま言われた事とやりたい事が同じだったなんだけど。あれ、もしかして眼鏡って、意外とバカ?」
その場にいた誰もが冷戦の開始を悟った。
うっかりと言うか失念と言うか学園祭は前例(1年前)があったけど今度は父兄もこないし環が説得してるだろう、と思ったらしてなかったようだ。やっぱり間に1つくらい挟もうかな…フォローが足りない。当人達が出なさそうですが。
弦間としては普通の対応だけど、鏡夜としては飼い犬に手を咬まれたような感覚。(もうちょいいい表現なかったのかなと自分で思う)なので翌日から鏡夜の周辺は苦労したのではないかと。特に弦間もいるかもしれないホスト部。
気をつけろ。弦間は常に機会を窺っている。一瞬たりとも気を抜くな。ほんの僅かな隙を見逃す事なく、的確に刃を突き立て内臓を抉り引きずり出そうとする。どんな猟奇殺人だ。(抉るところはぴったりかなと思いますが)
2007年7月中
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