『薔薇の棺』をうちっぽくしてみた


あなたは もう死んだ
花束を抱えて 月一程度は会えるでしょう
今はもう 二人水入らずで

真黒なコートと 真黒な帽子で
ただ 石碑前に立って
詫びる言葉ばかりか
好意の一言さえ 届かない

あやふやの心では
透けたあなたには 何も届かずいる

おやすみ 月の花を
彼岸花では 鮮やかすぎるから

さよなら 美しい人だから
しなやかな絹をちぎり引き裂くよう 娘
試してみましょう

腹黒い心 よこしまな気持ちも
彼女には見透かされて
もう何も与えられはしない

ふらふらと進める 歩みは音もなく
歩幅もいつも変わらない
几帳面なだけなのに
それでも何かが欠落してる

ふらふら 今日も歩く
忘れたりなどしない 絶対、重なるから

墓には 百合を手向け
野菊は十字架に 似合わない

彼女のためなら薔薇がいい
血液程鮮やかに飾るものは
ないでしょうけど

おやすみ 交ざっただけ
あんなにも似てるのに違うモノ

ただただ あの男 いただけで
あなた方の運命は様変わり せめて
ずらしてみましょう


絶望先生の歌を時雨近辺でシリーズ第4弾。『薔薇の棺』を赤屍さんで。
他の配役は迷う事が多かったんだけど、紘季は即決だったし赤屍さんと新生リバースサイドの2人はすんなり決まった。
ただ、理由が消去法だけど…。(歌謡大全集が出る前に『かげろう』をうちの3人にしようと決めて、あと絶世美人の3人とマ太郎の中からと考えると…)
何か、別のものを見てるようになってたらいいのですが。詩はあまり得意ではない…これは歌いづらそうだし。(「今はもう 二人水入、らずで」になる…)


2007年12月〜2008年1月


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